職域の拡大


作るだけの専門家からコンテンツのエキスパートへの方向性。


映像制作者はその被写体のプロではない。新しい企画を求めて初めての舞台へ飛び込むのが現在は普通だ。この素人たちが即興で理解したメッセージで映像は制作される。決してスタッフがその環境に慣れ親しむまでの時間的余裕はない。
また、マスメディアに専門性より大衆性が求められている以上、大衆の代表としてのレベルを大きく変えることはできない。
だが、選択肢の多くなった視聴者へこのままの内容ですまされる訳はない。

「フィクション2」


その道に通じたエキスパートならではの制作に共感するマニアは多い。
お気軽な内容以外で示唆にとんだ指導力のある番組の存在は貴重だ。
世代が変わる度に何度でも利用でき、時代にあわせてバージョンアップを続ける映像。
シーンに芸術性を込めて生涯同じ被写体に向かい続けるような映像を渦もらせることなく、それぞれの土地に根付いて地道な記録と徹底した検証をおこなう分散型制作。
様々な分野の「今」を記録し、将来の道標になり続ける専門的映像。
これらを支えるのが映像情報をオープンに流通させ、「せり」のおこなえる「デジタルコンテンツ市場」だ。ここから専門分野の商社が販売代理店として映像を再販売することも可能になる。
専門的な内容には固定的な需要がある。ここでも世界規模でありながら省コストの番組制作販売が個人レベルで実践できるだろう。

 




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