映像商品の再構築


「デジタルコンテンツ市場」での映像屋の商品とは必ずしも完成した作品である必要はない。どこかの作品と組み合わせることで価値を生むような素材でも流通に乗せる意味がある。

「フィクション3」


未完成の素材は、演出家が10人いれば10通りの作品を生み出す。
演出家の「このカットとこのカットを使う」といった選択と、「ここから〜ここまで」と指示するタイミングこそが商品といえる。
ノンリニア編集の画像素材データと、編集プログラムの分離は、制作者に新しい商品の可能性を感じさせる。
編集プログラムの単位をシーケンスに捉えると、さまざまなストーリー分岐の広がりが可能だ。個人の好みに応じた展開を、好みの演出家のストーリーで楽しむ。
インターラクティブに、そしてリアルタイムに編集を行いながら放送できる時代では映像素材が制作者のサーバーにおいて、演出家のプログラムに合わせてカットを選びオンラインで世界中をめぐることができるだろう。ネットワークでの画像伝送と、シーケンス制御の技術はもうすぐ世界規模でありながら省コストの番組制作販売が個人レベルで実践できるだろう。

 




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