国際市場の提案


以上、様々な「フィクション」を並べたが、すでに実行している諸兄が存在することも知っている。デジタルの制作環境が生み出す可能性は人のつながりを加速させる。
インターネットをひきがねにして海外との映像制作者の交流が活発になるにつけ、貨幣価値の異なる国との現金取り引きはレートの高い国にとってしばしば割のあわない現実がある。
しかし制作者同士は素材の物々交換によってお互いの負担を最小限におさえることができる。需要の分析と素材分配は経営者の腕の見せ所だ。
価値観とは絶対的なものではない。状況によって大きく変わるものだ。
自分の身の回りにあって価値を感じないものほど、他人には大きな価値を生む場合も少なくない。日本の常識が世界の珍しい話題にもなる現実を考えると、国際市場へ多くの制作者が飛び出せるようにデジタルインフラを個人レベルで整える必要がある。そしてそれが今できる時代へ突入しているのだ。

 




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